e-pile next工法国土交通省大臣認定工法エコマーク認定

人に、地球に、やさしい
再生可能な「循環型工法」

e-p joint無溶接継手/e-pj

開発コンセプト

鋼管杭の施工現場における継手構造は溶接による接続が最も多く用いられていますが、気象条件や作業環境により施工が困難となる場合や、溶接作業者の技能によって施工時間や品質が左右される問題が生じておりました。e-p joint は、こうした問題を全て解消した、「機械式無溶接継手」です。e-p joint は、予め一定の管理のもと工場で生産した製品を杭本体に取り付けて出荷するため、現場での溶接が不要となる他、安定した品質を確保しております。接続はテ-パ-ロックボルト{テ-パ-付コマ型組立ボルト)をロック穴に挿入し、専用のレンチで所定のトルク値まで締め付ければ接続完了となり、特別な技能や特殊な設備が不要で、現場作業の軽減と確実な施工品質の実現を目的として開発しております。

GBRC性能証明
第19-27号

*材料はJIS 材を使用しているため安定した機械的性質を保持している他、靱性、加工性にも優れ安全性、信頼性も万全です。

主な特徴

(Ⅰ) 高い剛性構造 e-p jointは、他に類のない高い剛性性能の評価から、「設計・施工上の継手設置深さの制限」はございません。※設置深さによる低減率0%/(Ⅱ) 三方性能「圧縮力・水平力・引抜力」 あらゆる応力「圧縮・曲げ・せん断・引張・ねじり等」に対する性能試験を実施し、一定の評価を取得している製品です。※引抜き対応が可能です。/(Ⅲ) 確かな品質 JIS材を使用している他、一定管理による工場生産にて出荷されるため高い品質確保を実現しております。/(Ⅳ) 天候や技能に左右されない 接続時の特別な技能が不要の他、気象条件に影響されにくく、安定した施工が可能です/(Ⅴ) あらゆる施工環境へも適応< 火気制限(火気厳禁)や、近接・屋内施工等のアーク光、アーク煙の制限がある環境下でも使用できます。/(Ⅵ) スピード施工 従来の溶接接合と比べ、ボルトの締め付けによる接合のため施工時間が大幅に短縮できます。/(Ⅶ) 安全かつ容易な施工管理 ボルトの締め付けによる管理のため安全かつ容易に行えます。

e-p joint施工手順

継手に要する標準施工時間(1箇所)

杭径(mm) 48.6 60.5 76.3 89.1 101.6 114.3 139.8 165.2 190.7 216.3 267.4 318.5 355.6 406.4 457.2 508.0
溶接(分) 9.0 9.0 9.0 9.0 10.0 13.0 15.0 17.0 18.0 21.0 24.0 28.0 30.0 34.0 37.0 41.0
e-p joint(分) 3.0 3.0 3.0 3.0 3.0 3.0 3.0 3.0 4.0 4.0 4.0 5.0 5.0 5.0 6.0 7.0

※当社標準施工時間の目安としております。

テーパーロックボルトが
鍵となる剛性メカニズム

伝達抵抗応力の概要

  • 圧縮上杭(接続管)と下杭端部の断面どうしが接触(メタルタッチ)による伝達
  • 曲げモーメントテーパーロックボルトのせん断抵抗力と内外管周面に働く、てこ反力による伝達
  • せん断内外管周面に働く接触圧による伝達
  • ねじりテーパーロックボルトのせん断抵抗による伝達
  • 引抜きテーパーロックボルトのせん断抵抗による伝達
  • 曲げ試験

  • 圧縮試験

  • 引抜き試験

継手の構造

e-pjoint工法は、予め鋼管端部に工場生産されるもので、下杭用継手内管に上杭用継手外管を接続し、一致させた内管、外管のそれぞれに設けたロック穴にテーパーロックボルトを挿入し、所定のトルク値で締め付け固定させて連続した杭体として機能させる構造です。本体鋼管径101.6mm以下のものは、テーパーロックの固定が管内通しボルトの構成となり、114.3mm以上のものは、テーパーロックとボルトが一体化した構成となります。
テーパーロックボルトは、予め仮組立しているものをロック穴に挿入し、高力ボルトを締め付けることで強力な圧縮作用の働きにより、内管・外管、それぞれの部品が完全に密着し固定される構造です。

*継手の脱着は手動のナットカッターを用いて容易に行うことができます。

テーパーロックボルト
の役割

  • 一方向からの締め付け
    (完全固定)
  • 杭が負担する応力(引抜き・ねじり・水平)を
    上回るせん断抵抗力
  • スピード施工
  • 工場生産による高い信頼性
  • 容易かつ確実な品質管理


テーパーロックボルト

テーパーロックボルト
の構成

継手の負担応力に対する
低減率

圧縮 短期許容圧縮耐力の低減率:0%
曲げ 短期許容曲げ耐力の低減率:0%
せん断 短期許容せん断耐力の低減率:0%
ねじり(正負の方向) 短期許容ねじり耐力の低減率:0%
設置深度 設計・施工上の設置深度の
低減率:0%

備考:引張耐力につきましては短期許容引張り耐力表を参照ください。

本体鋼管の材質

JIS G 3444 一般構造用炭素鋼鋼管 (STK400 基準強度:235N/mm²、STK490 基準強度:325N/mm²)
JIS G 3475 建築構造用炭素鋼管 (STKN490B 基準強度:325N/mm²)
JIS A 5525 鋼管ぐい (SKK400 基準強度:235N/mm²、SKK490 基準強度:325N/mm²)
その他 (指定建築材料:STK540、STK590) ※1
※1:平成12 年12 月26 日 建設省告示第2464 号第1 項二号に適合する材料

e-p joint 断面形状

仕様サイズ φ48.6㎜~φ101.6㎜

仕様サイズ φ114.3㎜~φ508.0㎜

使用材料

継手の使用材料 ※建設省告示2464号第1第二号に適合する材料。
該当規格
継手本体
(外管、内管、接続管)
JIS G 3444
JIS G 3444
JIS G 3475
JIS A 5525
JIS A 5525
※JIS G 3136
※JIS G 3106
STK400
STK490
STKN490B
SKK400
SKK490
SN400B
SM490A
固定
ワッシャー
JIS G 3444
※JIS G 3106
STK490
SM490A
締め込み
ワッシャー
JIS G 3444
※JIS G 3106
STK490
SM490A
テーパー
ロック
※JIS G 3101
※JIS G 3106
JIS G 3444
SS400
SM490A
STK490
その他の部品材料
該当規格
六角ボルト JIS B 1180 SS400
高力TCボルト JSS Ⅱ-09 S10T

※上記以外建築基準法第37条第2号により、国土交通大臣の認定を受けた材料。

仕様一覧

Sタイプ(mm)

本体鋼管部
最大板厚
継手部
外径D×板厚t
(mm)
短期許容引張耐力 継手
型式
ロック
穴数
外管 内管 接続管
外径 内径 長さ 外径 内径 長さ 外径 内径 長さ
STK400
(kN)
STK490
(kN)
n個 D1
(mm)
D2
(mm)
L3o
(mm)
D3
(mm)
D4
(mm)
L3i
(mm)
D3
(mm)
D4
(mm)
L4
(mm)
φ48.6×3.5 52 A 4 72.0 52.6 80.0 48.6 30.6 80.0 48.6 30.6 18.0
φ60.5×3.8 74 A 4 84.0 64.8 91.5 60.5 42.5 91.5 60.5 42.5 19.5
φ76.3×4.2 109 A 4 98.0 80.0 107.0 76.3 60.3 107.0 76.3 60.3 24.0
φ89.1×4.2 126 A 4 110.0 93.8 128.5 89.1 73.9 128.5 89.1 73.9 28.5
φ101.6×4.2 141 A 4 124.0 105.0 132.5 101.6 83.6 132.5 101.6 83.6 31.5

Lタイプ(mm)

本体鋼管部
最大板厚
継手部
外径D×板厚t
(mm)
短期許容引張耐力 継手
型式
ロック
穴数
外管 内管 接続管
外径 内径 長さ 外径 内径 長さ 外径 内径 長さ
STK400
(kN)
STK490
(kN)
n個 D1
(mm)
D2
(mm)
L3o
(mm)
D3
(mm)
D4
(mm)
L3i
(mm)
D3
(mm)
D4
(mm)
L4
(mm)
φ114.3×6.0 257 356 A 4 143.0 118.0 139.5 114.3 91.3 139.5 114.3 91.3 37.5
φ139.8×6.6 354 490 A 4 176.0 144.0 163.0 139.8 109.8 163.0 139.8 109.8 42.0
φ165.2×7.1 452 625 A 6 201.0 169.0 189.5 165.2 135.2 189.5 165.2 135.2 49.5
φ190.7×7.0 503 696 A 6 223.0 195.0 214.5 190.7 164.7 214.5 190.7 164.7 58.5
φ216.3×8.2 690 955 A 6 250.0 220.0 236.5 216.3 188.9 236.5 216.3 188.9 64.5
φ216.3×10.3 914 1,264 B 6 267.4 220.0 240.5 216.3 177.3 240.5 216.3 177.3 64.5
φ267.4×8.0 806 1,116 A 6 298.5 271.5 325.0 267.4 242.0 325.0 267.4 242.0 81.0
φ267.4×9.3 977 1,352 B 6 305.0 271.5 295.0 267.4 235.4 295.0 267.4 235.4 81.0
φ267.4×12.7 1,423 1,968 C 6 323.9 271.5 297.0 267.4 220.4 297.0 267.4 220.4 81.0
φ318.5×7.9 930 1,286 A 7 350.0 322.6 338.0 318.5 293.1 338.0 318.5 293.1 96.0
φ318.5×12.7 1,681 2,325 B 8 381.0 322.6 342.0 318.5 267.5 342.0 318.5 267.5 96.0
φ355.6×7.9 1,028 1,423 A 8 400.0 359.6 370.5 355.6 330.2 370.5 355.6 330.2 109.5
φ355.6×9.5 1,292 1,788 B 8 400.0 359.6 370.5 355.6 323.6 370.5 355.6 323.6 109.5
φ355.6×12.7 1,849 2,557 C 8 426.0 359.6 375.5 355.6 310.6 375.5 355.6 310.6 109.5
φ406.4×9.5 1,459 2,017 A 8 449.0 411.0 416.5 406.4 374.4 416.5 406.4 374.4 121.5
φ406.4×12.7 2,078 2,874 B 8 455.0 411.0 434.5 406.4 365.4 434.5 406.4 365.4 121.5
φ457.2×9.5 1,626 2,249 A 10 500.0 462.0 466.0 457.2 425.2 466.0 457.2 425.2 147.0
φ457.2×12.7 2,309 3,194 B 10 512.0 462.0 469.0 457.2 412.2 469.0 457.2 412.2 147.0
φ508.0×9.5 1,790 2,477 A 10 551.0 513.0 515.5 508.0 476.0 515.5 508.0 476.0 163.5
φ508.0×16.0 3,345 4,626 B 10 577.0 513.0 550.5 508.0 453.0 550.5 508.0 453.0 163.5

※継手タイプは常備品をAとしており、使用鋼管の厚さによりB,Cを選定します。
※継手タイプの選定は、使用する鋼管強度の低い側を対象として選定します。
※ロック数の斜字は千鳥配置となります。